屋久島山行 其四【2009.10】(屋久島山行 其の四)
屋久島山行 其四
深澗常鳴危徑下
幽禽忽叫密林中
半天路絶細橋出
遽見峰間大彩虹
2009年10月作
押韻
中・虹:上平声一東韻 起句は対句のため踏み落とし
訓読
屋久島山行 其の四
深澗 常に鳴る 危徑の下
幽禽 忽ち叫ぶ 密林の中
半天 路 絶えて 細橋 出で
遽(には)かに見る 峰間の大彩虹
注
深澗:深い谷川
危徑:高くけわしい小道
幽禽:山奥深くに住む鳥
訳
屋久島の山歩き 其の四
深い谷川は高く険しい山道の下で常に鳴り続け
山奥深くに住む鳥は密林の中で急に声を上げる
中空に向かって山道が途絶え、そこから細い橋が飛び出ており
そこでは突然、遠くの峰と峰の間にかかる大きな色鮮やかな虹が目に飛び込んできた
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