登阿蘇山 其一

一條索道白雲上
萬尺巖巓黑霧中
噴火口頭人不語
應無詩句及天工

2009年10月作

押韻

中・工:上平声一東韻.対句のため起句は踏み落とし

訓読

阿蘇山に登る 其の一

一条の索道 白雲の上
万尺の巖巓 黒霧の中
噴火口頭 人 語らず
応に詩句の天工に及ぶこと無かるべし

索道:ロープウェー
巖巓:岩だらけの山頂
天工:天然の力で作られた細工、見事な景色

阿蘇山に登る その一

ひとすじのロープウェーが白雲の上にのび
一万尺の高さの岩だらけの山頂は黒い霧の中にそびえる
噴火口のほとりで人は何も語らない
どんな詩句を作ったとしても、この天然の雄大な景色にはきっと及ばないだろう

補足

草千里に寄ったあと、バスは山頂行きロープウェー乗り場へ。そこから阿蘇山頂まではロープウェーで直行できます。あいにくの天気でしたが、噴火口の迫力がそこなわれることはありませんでした。