到屋久島【2009.10】(屋久島に到る)
到屋久島
收帆入港噪帰鴉
一島皆山阪路斜
借問何樓魚最美
閑猫導客向酒家
2009年10月
押韻
鴉・斜・家:下平声六麻韻
訓読
屋久島に到る
帆を収めて港に入れば帰鴉 噪ぎ
一島 皆 山にして阪路 斜めなり
借問す 何れの楼か 魚 最も美なると
閑猫 客を導いて酒家に向かふ
注
噪:さわぐ
阪路:坂道
借問:ちょっとたずねる
閑猫:ひまな猫
客:旅人
訳
屋久島に到着する
船の帆をたたんで港に入ると、巣へ帰る鴉がやかましく鳴いている
この島はまるごと山であり、坂道が斜めにのびている
どの店の魚料理が最もおいしいだろうかと、ちょっと尋ねてみたところ
ひまな猫が旅人の私を案内するかのように一軒の飲み屋へと向かっていく
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