船中早起【2009.10】
船中早起
船底睡驚徐拂埃
篷窓正見曙光催
早晨洋上已如昼
漁舟賈舶頻往來
2009年10月
押韻
埃・催・来:上平声十灰韻
訓読
船中早起
船底 睡 驚きて 徐ろに埃を払ひ
篷窓 正に見る 曙光の催すを
早晨の洋上 已に昼の如し
漁舟 賈舶 頻りに往来す
注
睡驚:眠りからさめる
篷窓:船の窓
賈舶:商船。「賈」は商売、商人。
訳
船の中で早起き
船の中で眠りから覚めてゆっくりと埃を払うと
船窓からちょうど夜明けの光がさすのが見えた
早朝の洋上はすでに真昼のようで
漁船や商船が頻りに往来している
補足
大阪から九州へ向かうフェリーで一夜をすごし、早朝に甲板に出てみると、すでにタンカーや漁船が何隻も行き交っており、海上では早朝からすでに本格的な活動が始まっているのだと感じました。
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