那智勝浦晩歩【2009.07】
那智勝浦晩歩
潮香滿巷雨如煙
細路大街通海邊
晩景就中何最好
懶猫横臥酒家前
2009年8月
押韻
煙・邊・前:下平声先韻
訓読
那智勝浦晩歩
潮香 巷に満ち 雨 煙のごとし
細路 大街 海辺に通ず
晩景 就中 何れか最も好き
懶猫 横臥す 酒家の前
注
晩歩:夕暮れの散歩
煙:霧
大街:大通り.
就中:なかんづく.そのなかでも
懶猫:ものぐさな猫
訳
那智勝浦の夕暮れ散歩
潮の香りが町に満ち,雨は霧のように細かい
この町では細い小道も大通りもみな海辺へと通じている
この町の夕暮れの景色の中で最も好ましいのは何だろうか
それは,ものぐさな猫が飲み屋の前で横たわっている,そんな景色だ
補足
那智山から旅館に帰って,服を着替えたあと,夕食を食べに行きがてら,那智勝浦の町をぶらぶらと歩いて港町情緒を楽しみました.猫もうまい魚をたくさん食べているのか,よく太っていました.
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