觀海豚雜技【2009.07】(海豚の雑技を観る)
觀海豚雜技
鰭截淸波逐快風
渾身如玉正玲瓏
飛騰數丈掠炎日
忽散浪花還水中
2009年7月
押韻
風・瓏・中:上平声一東韻
訓読
海豚の雑技を観る
鰭(ひれ)清波を截(き)り 快風を逐(お)ふ
渾身 玉の如く 正に玲瓏たり
飛騰すること数丈 炎日を掠め
忽ち 浪花を散らして 水中に還(かへ)る
注
海豚:イルカ
玲瓏:きらきらピカピカつるつるしているさま
飛騰:飛び上がる
丈:長さの単位.10尺.およそ3メートル程度
浪花:なみしぶき
訳
イルカのショーを見る
イルカが進むとそのヒレが清らかな波を切り裂きながら,気持ちのよい風を追いかける
その体は全身が玉のようで,まさにキラキラと輝いている
数丈もの高さまで飛び上がり,燃え盛る夏の太陽をかすめたかと思うと
たちまち水しぶきをあげて水の中へとかえっていく
補足
太地町のくじら博物館で見たイルカショーを思い出して作った詩です.イルカが空中に飛び上がっている瞬間の写真をこれに添えられたらよかったのですが,携帯電話のあまりに遅いシャッタースピードでは,到底,決定的瞬間を撮影することはできませんでした.
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿