春日遊嵐山 其二

一峡韶光萬朶櫻
飛花渡江午風輕
偏耽勝景易忘歩
水照滿橋遊客明

2009年4月

押韻

櫻・輕・明:下平声八庚韻

訓読

春日 嵐山に遊ぶ 其の二

一峡の韶光 万朶の櫻
飛花 江を渡り 午風 軽し
偏へに勝景に耽りて歩むを忘れ易く
水は満橋の遊客を照らして明らかなり

韶光:春の光
午風:昼の風
:ひたすら
:ふける.夢中になる
遊客:旅人,観光客

春の日に嵐山で遊ぶ

嵐山の峡谷いっぱいに満ちる春の光,咲き誇る万朶の桜
飛びかう落花は桂川を渡り,昼の風が軽やかに吹く
ひたすら素晴らしい景色に熱中するあまり歩くことを忘れ易く
桂川の水は渡月橋の上にあふれる観光客を照らして明るくかがやく

補足