城陽城市之南有一村落曰觀音堂因以産桃子甚有声価春日遊焉賞花作詩 其二

馥郁夭桃影亦香
枝枝競艶放紅光
春愁何以起心底
村徑田家似故郷

2009年4月

押韻

葩・華・花:下平声六麻韻

訓読

城陽城市の外,一村落有り,觀音堂と曰ふ,桃子を産するを以て,甚だ声価有り,春日焉に遊び,花を賞して詩を作る 其の二

桃圃の千枝 絳葩を吐き
落英 猶ほ艶にして韶華に點ず
明年三月 我 安くにか在らん
吟じざるを得ず 今歳の花

絳葩:赤い花
落英:落花
韶華:春景色
三月:旧暦3月。年によるが太陽暦では4~5月にあたる

城陽の町のはずれに,観音堂という集落があり,桃の産地として有名である.春の日ここに出かけ,花をめでて詩を作った その二

桃畑の千もの枝々は赤い花を咲かせ
落ちた花びらも,なお艶やかに春景色の中に散らばる
来年の旧暦三月,私はどこにいるだろう
それを思えば今年のこの花を詩にしないわけにはいかないのだ

補足

サラリーマンというのは,いつどこに行けといわれるか,わかったものではありません.だから「明年三月我安在」なわけです.さて,来春,私は観音堂の桃を詠めるでしょうか.