訪比叡山【2009.03】( 比叡山を訪ぬ)
訪比叡山
崎嶇狹路纜車登
遠見湖煙近見鷹
山頂未春鐘韻冷
塵氛散盡肺肝澄
2009年3月
押韻
登・鷹・澄:下平声十蒸韻
訓読
比叡山を訪ぬ
崎嶇たる狹路 纜車 登り
遠くは湖煙を見 近くは鷹を見る
山頂 未だ春ならず 鐘韻 冷ややかに
塵氛 散じ尽くして 肺肝 澄む
注
崎嶇:けわしいさま
纜車:ケーブルカー
鐘韻:鐘の響き
塵氛:俗塵にけがれた気
訳
比叡山を訪ねる
けわしく狭い山道をケーブルカーは登っていき
遠くは琵琶湖にかかる靄を,近くは山を飛ぶ鷹を見る
山頂に着いてみると,下界と異なってまだ春ではなく,鐘の響きも冷ややかで
身に帯びていた俗塵にけがれた気がすべて消えてなくなり,心の奥底まで澄みわたる
補足
第一なぎさ公園からの帰り,せっかくなので,坂本から比叡山にのぼりました.昔,京都の八瀬からのぼったことはあるのですが,滋賀の側からのぼるのは初めてです.まあ,のぼるのぼると言っても,バスとケーブルカーを乗り継ぐだけなので何の苦労もありません.ただ,山頂に着くと,手がかじかむほどの寒さで,参拝もそこそこに山を下りました.とりあえず延暦寺の諸堂を巡るにはもっと時間が必要だということだけはわかりました.できれば次は夏に訪れたいと思います.
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿