下鴨神社古書市 其二【2009.08】
下鴨神社古書市 其二
忝借淸陰設露棚
群書滿架架將傾
毛錢購得十餘卷
背袋壓肩心却輕
2009年8月
押韻
棚・傾・輕:下平声八庚韻
訓読
下鴨神社古書市 其の二
忝(かたじけな)くも清陰を借りて 露棚を設け
群書 架に満ち 架 将に傾かんとす
毛銭 購(あがな)ひ得たり 十余卷
背袋 肩を圧するも 心 却って軽し
注
忝:かたじけない
淸陰:清らかな木陰
露棚:四面に壁のない粗末な建物,ここではテントのことをあらわすのに使った
毛錢:小銭,わずかなお金
背袋:背嚢に同じ,リュックサック
壓:圧迫する
訳
下鴨神社の古書市
店々はかたじけなくも神聖な神社の清らかな木陰を借りてテントを設け
たくさんの本が棚に満ちあふれ,棚は今にも傾きそう
わずかなお金で十何冊もの本を購入できたので
リュックサックが肩を圧迫しても心はむしろ軽やかだ
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