雪中訪友 其一【2020.02】(雪中 友を訪ふ 其の一)

2020年4月13日月曜日

春風吟社 題詠



雪中訪友 其一

滿城瓊樹玉花繁
白盡街衢風雪翻
將到君家詩興起
暫時敲句不敲門

2020年2月

押韻

繁・翻・門:上平声十三元韻

訓読

雪中 友を訪ふ 其の一

満城の瓊樹 玉花 繁し
街衢を白尽して 風雪 翻る
将に君が家に到らんとして 詩興 起こり
暫時 句を敲いて 門を敲かず

瓊樹:瓊は玉。玉の生じる木。転じて雪が積もって美しい木。
玉花:玉でできた花。転じて雪のこと。
白盡:真っ白にしつくす。ここの「白」は「白くする」という動詞。
街衢:大通り。
敲句:詩句を推敲する。「敲」は本来「たたく」の意味だが、賈島の故事から「推敲」の語が生まれ、「敲」単独でも、「推敲する」「詩文の字句を練る」という意味に用いる。

雪の中で友を訪ねる

街のどこもかしこも木々に雪が積もって玉の花が咲き乱れているかのよう
大通りを真っ白にし尽くして雪が風にひるがえる
ちょうど君の家に着くころ、詩のアイデアが浮かんだので
しばらく詩句の推敲をして、門をたたかないでいるのだ

補足

春風吟社2月提出の題詠です。3月の例会で批評を受けるはずでしたが、新型コロナの影響で例会が中止となり、さらに4月の例会も中止となり、郵便でレジュメを受け取る形になりました。今後も当面、例会は開催不可能とみられ、郵便やメールを利用したやり取りが続きそうです。

この詩は結句の「敲句不敲門」というフレーズだけで成り立っているような詩ですが、このフレーズを焦点にして全体がまとまるように問題なくまとめることができたと思います。