月下會友

萬語難殫久闊情
歓談不管夜寒生
再倶賞月知何日
君更乾杯我喚罌

2019年8月

押韻

下平声八庚韻:情・生・罌

訓読

月下 友に会ふ

万語 殫くし難し 久闊の情
歓談 管せず 夜寒の生ずるを
再び倶に月を賞するは 知んぬ 何れの日ぞ
君 更に杯を乾せ 我は罌を喚ばん

久闊情:久しぶりに会って湧き上がる感情
不管:気にしない
:かめ(甕)。

月の下、友に会う

どれだけたくさんの言葉でも、久しぶりに再会したこの思いを言い尽くすことはできない
楽しく話していると、夜になって冷えてきても気にならない
今度ふたたび一緒に月をめでることができるのは、いつになるだろう
君はさらにその杯の酒を飲みほしてくれ、僕が酒の入った甕を持って来させるから

補足

春風吟社9月提出の題詠です。オーソドックスな内容に仕上がりました。