曉庭聞鶯【2019.02】(暁庭 鶯を聞く)
曉庭聞鶯
早畢晨餐掃小庭
老梅枝痩蕾猶靑
家家春信有遅速
鄰戸鶯聲隔竹聽
2019年2月
押韻
下平声九青韻:庭・靑・聽
訓読
暁庭 鶯を聞く
早に晨餐を畢へて小庭を掃ふ
老梅 枝 痩せて 蕾 猶ほ青し
家家の春信 遅速有り
隣戸の鶯声 竹を隔てて聴く
注
晨餐:朝食
畢:おわる、おえる
春信:春のたより、春のおとずれ
訳
明け方の庭でウグイスを聞く
早めに朝食をすませて狭い庭を掃いていると
我が家の古い梅は枝もやせ、つぼみもまだ青い
春のおとずれというのは家ごとに遅速があるようで
お隣りの庭で鳴くウグイスの声が竹をへだてて聞こえてきた
補足
春風吟社3月提出の題詠です。2月の題「曉起聞鶯」と1字しか違わないわけですが、「庭」の要素をどう生かして2月の作品との違いを出すかが肝になります。
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿