水亭避暑【2018.06】
水亭避暑
微風定後尚餘漣
池畔小亭涼意先
倚檻佳人俄指顧
幾星已點晩霞天
2018年6月
押韻
下平声一先韻:漣・先・天
訓読
水亭避暑
微風 定まりし後 尚ほ 漣を余し
池畔の小亭 涼意 先んず
檻に倚る佳人 俄かに指顧す
幾星か已に点ず 晩霞の天
注
漣:さざなみ
檻:欄干。手すり。
指顧:指さしながらかえりみる
晩霞:夕焼け
訳
水辺のあずまやで暑さを避ける
そよ風がおさまった後も、まだ水面にはさざなみが残り
池のほとりのこの小さなあずまやはどこよりも早く涼しさを感じることができる
欄干によりかかっていた美女が急に指さしながらかえりみた先には
夕焼け空にすでにいくつかの星が輝きはじめていた
補足
春風吟社7月提出の題詠です。
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